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夜の愉しみ

夜の愉しみ

水を帯びた冷たい風に
窓を開け放つと
露を含んだ風が
揺らすカーテン

オレンジ色の
アスタリスクの形した
小さな花の香り
揺蕩(たゆた)いながら流れ込み
藍色の世界を包む

冷えた肩に風を纏い
床に座って壁にもたれて
新月の空に散る
星をぼんやり数えたあと

目を閉じて
音を探る

虫の音
草の葉が触れ合う音
布と肌が擦れる音
乱れることのない静かな吐息
遠くで誰か話す声
猫の足音
子供の寝返り

沸騰したお湯の
小さな泡が上がる音
木の床の上に
身を投げる針の着地音

眠りに包まれ
聴きのがしているけれど
静かなようで
の世界は音に満ちている

秋の
香る世界で音を探す愉しみ

一人 しずかに
孤独を愛でる時間

20111002

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テーマ : ある日の風景や景色
ジャンル : 写真

マーマレード

マーマレード

の思い出の中に香る
金木犀の香り

の夕日の色にも似た
オレンジ色のこの香りの思い出
軽くつまんで
前歯で少し齧ったら
甘さや酸味の中に混じって
ほんの少し苦味があるだろう

戻れない遠い日の思い出を
細かく刻んで
ゆっくり時間をかけて
浮いてくるあくをこまめにとって
丁寧に煮詰めたら
きっととろりとした
夕日色のジャムになる

甘いだけの人生ではないから
少しほろ苦いマーマレード
次に思い出す日には
苦さをおさえて
やさしい甘さをひとすくい
思い出に添えられるように
願いを込めて
瓶につめてしまっておこう

甘く やさしい日もあったこと
せつないほどに愛したことも
忘れないように

またが来て
少しほろ苦い
オレンジの香りがしてきたら
そっとふたを開けて
その味を懐かしもう

まだほのかに
人肌のあたたかさが残る瓶を
両手でいとおしく包んで
今はまだしばらく
このふたは開けずに
胸に抱くように

そっと
そっと

201310

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テーマ : 詩・想
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

藍音ななを

Author:藍音ななを
詩作の長いブランクを経て2006/9から書き続けています。
空と雨を何よりも愛しています。

血液の82%はコーヒーでできています。
きっと できています。

写真撮影は注釈がないものについてはすべて
撮影者:藍音ななを
撮影機:au Win W41K(携帯by京セラ)
2008/2からau Win W61CA・softbank 940SH
を通して私の目が見た世界です。

著作権は放棄していません。
無断転載/無断引用/複製は固く禁じます。

●●このブログはリンクフリーです●●
綴った詩がお気に召しましたらお気軽にリンクをお持ち帰りください。その際お知らせくだされば相互リンクも貼らせていただきます。コメントもお気軽にどうぞ。

*アダルトとスパムサイト様はご遠慮させていただきます。


ネット詩誌 MYDEAR所属
福岡県詩人会所属

2013.6.9 藍音ななを
動画:夢路

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