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KISS「U」

KISS「U」

君のおでこと
私のおでこをそっとあてて

ほんの少し笑って
ほんの少し鼓動を早めて
ほんの少し顔を斜めに傾ける

私の肩が少しすぼまって
君の翼のような腕が
私の肩と背中を包む

ほんの一瞬だけ睫毛が触れて
ほんの一瞬だけためらって
ほんの一瞬だけ怯えたように
あごを引くけれど

の誘惑には
誰も逆らえない

柔らかいがそっとひらいて
音にならない言葉を告げるように
なんどもなんども
アルファベットの「U」を話す形で
やさしくふれあう

私たちの「U」は
やわらかいを伝い
すこし熱を帯びて上気しながら
の間をなんども行き来する

そしていつしかその「U」は
YOU」に色をかえてゆき
その最後には
おたがいを呼び合う
いとしい名前になり
からあふれだす

ふたりは
の熱で蒸発してしてゆき
枯渇しそうになった
自分の名前を
必死に探してついばむ

果てない砂漠を旅した鳥が
やっとみつけた水場で
我を忘れて水を飲むように
ただ無心に
ひとつも残すことないように

尽きる事のないKISS
いつまでも

君と

2007.11.07


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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

Berry



赤く熟して
こんなに張り詰めて
心の部屋の
ひとつひとつまで

君が好きな
私の香りで
すべてを満たしながら
君のしろい歯が
私を貫くのを待ってる

甘く柔らかい
いい香りのKiss
やわらかく
少し絞った唇で
軽く触れながら

君が
私を食べたくなる
魔法をかける

誰にもない
私だけの香り
君に送る
ちいさな魔法

ほら
もう魔法が効いて
君が
私を食べはじめる

君の指で
そっとつままれて

ころころ
転がされながら

爪を立てたら
迸りそうな
果汁
すべて満たして

2007.10.12


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光る糸とうわごと

光る糸とうわごと

時折光る きれいな糸に
引き寄せられて

危ない糸
それは知ってる
だけど
危ないものは
とても綺麗で

ほんの少しだけ
近づいてみる
触れてはいけないのは
わかっているのに

あぁ
それでも
触れてみたい

あなたは
自分が絡まる事のない
さまざまな光を放つ糸の上
笑いながら
手を差し伸べる

ほら 大丈夫だ
僕だってここにいるだろ?
堕ちる事はないし
何もしやしないから
ここに来てごらん

そんな常套句を
さらさらと並べて
牙を磨く

蝶のように
美しくない私を
あなたは
どんなふうに食べるのか
思い巡らせながら

わたしは
真珠のように磨かれた
その牙をみて見ぬふりをして
玉虫色の一本の糸に
そっと爪先をのせて
オルゴールのバレリーナのように
手の表情を作りながら
渡りはじめる

食べられる恐怖と快楽が
背中合わせの前奏曲に
あらぬくらいに
心音を早めて

食べられることも
堕ちる事も
すべては
自分できめた
運命だと

光る糸に
いつの間にか
絡め取られながら
白日夢の
うわごとのように

2007.10.07


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テーマ : 詩・想
ジャンル : 小説・文学

欲深女と月

欲深女と月

冷たさを乗せた夜風が
のにおいを運ぶ

たまらなくなって
私はに手を伸ばす

は冷たく
とても
冷たく

指でつまんで
しばらく眺めた後で
獣ほど強くない
間に合わせのような
形ばかりの犬歯で
を噛み割る


大きく小さく
光りながら
尖ったまま
砕けてゆき

時折
唇の端から
零れ落ちながら
鱗粉の様な
オパールカラーの
光を放つ

砕けた月を
早く
すべて自分のものにしたくて
飲み込んでしまおうとするけれど

ちいさな
目に見えない
月の破片が
喉に刺さりながら
深い女を
切り裂いてゆく

ただとおくから
眺めていればよかったのに

ただ魔がさして
つまんで齧ってしまったばっかりに

私は
声を失い

光の破片で
形がなくなるまで
切り裂かれてしまった

形がなくなってしまって
憧れは憧れのまま
空にいるのを
眺めていればよかったのだと

自分の分を
わきまえもせず
つまんで食べてしまったせいだと
思っても あとのまつり

それでも最後に口にしたのが
あの
月でよかったと
心から思いながら

私は
目を閉じよう

つめたい
夜露を載せた
欠けた月の
夜の下で

2007.10.02


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サイレントムービー

サイレント・ムービー

音もなく時間が過ぎて
音が強くなる

君は
の音ばかり気にして

もう一度
君が食べたい
そんな僕の声を忘れて


アスファルトの上を覆い
流れるように
君は濡れているのに

君は僕じゃなく
君の上を走る
車のライトを映す
シグナルの色を映す

心は
違う場所にある

心が抜け殻の君を
僕で満たしたくて
の音が聞こえないように
すべてを僕でふさごうとするけれど
君は眉根を少し寄せて
切ない声をあげるばかり

遠くで 雷鳴が聞こえる
が近づく

君の心は
この 篠突くの中
どこに落としてきたの

体はこんなに感じているのに
「愛してる」に
答えなくなった人

君の眼に映るのは
モノクロームの
無声映画のなか

ただの
君に飢えた


2007.09.16


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誘惑

誘惑

大好きな君の指
そっとKissして
ちょっと悪戯して
軽く齧ってみる

ちょっとくらい
ふざけてもいいでしょ?
馬鹿だなぁって
笑いながら

君が羽根で
ほんのすこしなでるように
耳のそば
近づいた

君のために
置いておいた香り
甘くやさしい
ピーチメルバ

君のお腹がすくように
ちょっとだけ
仕掛けたトラップ

食べたく
なったでしょ?

おでこで
君の鼻を押しながら
でもまだ食べちゃダメだよ
なんて

少し意地悪しながら

果物香る
とっておきの時間

くいしんぼの
君を
誘惑

2007.09.04


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Peach



たべちゃいたい
産毛が残る
やわらかい君の
指が沈むのを
憂うように

たべちゃいたい
傷を付けないように
そっと そっと
痛くないように
剥いて

君の匂いがする
指先
まるで君が
溶け込んだように

黙って
首をそらす
君に接吻けよう

そしてやさしく
歯を立てよう

君の香り
チェロの弦の音のように
部屋中に拡がる

広い幅で
心まで
震わせながら

共鳴して
響いた音で
背中をぞくりと
震わせながら

君を味わう
ことの
幸せ

2007.09.02


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スコール

スコール

少し風もある
窓の外

屋根を大きな礫が
叩く音して
雨が降りてくる

私は
すべてをゆだねて
雨を受け止め
抱き締める

風に揺れ
雨を浴び
なんどもなんども
涙をこぼしながら
首を左右にふり
切ない声をあげて
雨にうたれる

ひとときの
気まぐれな
通り雨でかまわないの

君という雨が
私に注ぐなら

切ないため息と
時折あげる
声にならない声
雷鳴に
かき消されながら

流れる雨に
這わせる蔓
永遠でない事を知るぶんだけ
かたく
強く

ひとときの驟雨
すぎてしまえば
何事もなかったように

涙が残る頬で
笑って見せる

いちまいの
夏の緑

2007.08.21


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Shampoo

Shampoo

暑い夏の日の終わりに
エンドマークを付ける 
バスルーム 

少し疲れたように 
声を立てずに笑って 
シャワーのコックをひねる 

体温ほどの雨が 
硬い水玉になって 
私を叩きながら 
1日の疲れの皮膜を 
はがし落として 
髪も 肌も濡らす 

上を向いて 
温かい雨にうたれながら 
シャンプーを待つ 
腰まで伸びた 
螺旋の髪にご褒美を 

一日中 硬く丸くなって 
クリップでとめられていた
長い 長い 髪
 
頑張ったご褒美は 
ジェリービーンズみたいな 
心をくすぐる匂いのシャンプー 

手に取って 
髪全体に行き渡らせたら 
いい匂いの泡を立てよう

いつだったか 
大好きな君が 
「食べたい」と言った香りを 
独り占めしながら 
幾千万もの泡がはじける

そのうち
食べさせてあげよっかな
・・・なんてね 
今度はくすっと笑いながら 
シャワーのコックをひねる

ひとつぶづつ すべてに
虹をたたえながら
疲れや葛藤を
くるんでのみこんで
ハミングに変える
魔法のシャンプー

私以外は
誰も知らない
秘密の
バスタイム

2007.08.19


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さくらんぼ

さくらんぼ

シャワーを浴びて
水滴を肌に纏ったままで
赤く色づいた私を
君の指が
注意深く挟んで弄ぶ

右に 左に
ころころと
向きを変えながら
君の眼が
あらゆる角度で
すべてを確かめるように

表面はかたく張り詰め
内面は
甘くやわらかく
果汁は溢れ出しそうに
待ち構える

それでも
少し怯えるように
作った表情は
いまにも齧りたいと
思わせるための
生贄の擬態

さぁ 準備は出来た
食べても いいよ

君は私を軽くつまんで
唇で触れて軽く吸い込みながら
最後の邪魔なパーツをはずして
舌で転がして楽しんでる

時々こらえ切れずに
果汁が溢れて
君の舌と鼻をくすぐると
もう君は
我慢が出来なくなって
突き立てようとする
白い 歯

首を左右に振って
恥らうように
侵入に抗うふりをしながら
薄い肌を最大のテンションまで
張り詰めて
張り詰めさせて

もう 限界

ぷつりと音を立てて
君が侵入(はい)って来たら
抵抗も過去のポーズにしかならない

形がなくなるほどに
君が何度も何度も
その歯を突き立てながら
私は君に食べられてゆく

いくらでも
食べていいよ
君が満足するまで

私は
初夏の赤い果実
君が好きな
甘くて酸っぱい
さくらんぼ

2007.07.31


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プロフィール

藍音ななを

Author:藍音ななを
詩作の長いブランクを経て2006/9から書き続けています。
空と雨を何よりも愛しています。

血液の82%はコーヒーでできています。
きっと できています。

写真撮影は注釈がないものについてはすべて
撮影者:藍音ななを
撮影機:au Win W41K(携帯by京セラ)
2008/2からau Win W61CA・softbank 940SH
を通して私の目が見た世界です。

著作権は放棄していません。
無断転載/無断引用/複製は固く禁じます。

●●このブログはリンクフリーです●●
綴った詩がお気に召しましたらお気軽にリンクをお持ち帰りください。その際お知らせくだされば相互リンクも貼らせていただきます。コメントもお気軽にどうぞ。

*アダルトとスパムサイト様はご遠慮させていただきます。


ネット詩誌 MYDEAR所属
福岡県詩人会所属

2013.6.9 藍音ななを
動画:夢路

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